About "Style-Lab"

"Style-Lab"は Kuriyama R&D Office(旧、株式会社プレール)が運営するファッショントレンド情報ブログです。最新コレクション情報やマーケット動向、注目ブランド、流行色など、ファッションビジネスに携わる方々に有益な情報をお届けします。

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2014/06/16

【スタイルトレンド分析/2014AW】今年の秋冬シーズン、新たに登場するスタイル


当社は15年以上に渡り四大コレクションを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。また消費者の価値観や市場環境の変化など、マーケット分析も実施しています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で鮮度の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は当社ホームページよりお問い合わせ下さい。


今回はスタイルのトレンド分析です。ニットのセットアップなど、2014年秋冬シーズン、新たに登場すると思われるスタイルをご紹介します。


有力のレイヤードスタイル

2014年秋冬シーズンに登場しそうな有力レイヤードスタイルは、大きく分類すると2つに分けられる。ともに半袖トップスと長袖トップスの袖レイヤードだが、違いは大人カジュアルな着こなしとストリートスポーツな着こなしという点である。

カレンウォーカーやマークジェイコブスは、シンプルな中にも上品なカジュアルムードの感じられる大人のレイヤードといえるだろう。

Karen Walker/出典:Trendstop

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Marc Jacobs/出典:Trendstop

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そしてもう1つは、マーク・バイ・マークジェイコブスのレイヤード。ルエラ・バートリーをクリエイティブディレクターに迎え、モトクロスからインスパイアされたストリートスポーツはポップな90年代を彷彿とさせる。

Marc by Marc Jacobs/出典:Trendstop

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今年は新しく格好良いレイヤードの提案が重要となるだろう。


ニットセットアップ

続いてはニットのセットアップスタイル。

代表的なものとしては、マークジェイコブスのようなニットチュニックとニットパンツのセットアップ。セットアップ自体はここ数シーズン、国内市場でもヒット商品となっているが、このようなニットのチュニックとパンツのセットアップはほとんど見受けられなかったので、今シーズンの注目スタイルとしたい。

Marc Jacobs/出典:Trendstop

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このようなスタイルは、他にマイケル・コースやエドゥンなど多くのブランドが提案していた。共通する点はミドル~コースゲージの畦(あぜ)やワイドリブ、そしてトップ糸使い。また中にはカルバン・クラインのような柄物のニットでチュニックとミディ丈スカートの提案もあり、こちらも新鮮に映る。

Calvin Klein Collection/出典:Trendstop

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ニットトップス×布帛スカート

最後のスタイルはキャリアからミッシーに適しそうなスタイル。ニットトップスと布帛のスカートのシンプルな着こなしだが、やはり今シーズンらしさが組み込まれている。

Bottega Veneta/出典:Trendstop

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Thakoon/出典:Trendstop

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トップスニットはミドル~コースゲージのタートルネック。昨年はハイネックが中心だったが、今シーズンはタートルネックが増加すると見受けられる。

コーディネートするスカートの基本はミディ丈のフレアースカート。昨年から話題のマーメイドスカートは今年も売れ筋商品になると思われる。今年は昨年のマーメイドに比べるとフレアーが入る位置が高いのが特徴。

また、ベーシックなニットトップスに対し、明るいカラーのスカートによるカラーコーディネートも新鮮。




以上、2014AWのトレンドスタイル分析でした。

次回はアクセサリー・ファッション雑貨のトレンド分析をご紹介したいと思います。

どうぞお楽しみに。

【無料セミナー】2015SSファッショントレンド・ヒットアイテム予測セミナー開催!


当ブログを運営する株式会社プレールより、ファッショントレンド情報セミナーのご案内です。2015SSのトレンド・ヒットアイテムについて、リゾートコレクションからの情報をベースとした予測をお伝えします。今回は初のリゾートコレクション分析セミナーにつき、無料での開催とさせて頂きますので、この機会に是非ご参加下さい。スタッフ一同、皆さまのご参加をお待ちしております。


【セミナー名・開催日時】



【2014年7月24日(木)開催】※受付終了
2015SS リゾートコレクションセミナー
~トレンド・ヒットアイテム予測~

2015春夏のスタイリング、アイテム、パターン、ディテールデザイン、ファッショングッズ(アクセサリー)、カラー、ファブリックについて、弊社独自の分析によるヒット予測をご紹介します。
情報源はリゾートコレクションだけでなく、2014秋冬トレンドやジェネラルトレンド、ショップリサーチ、フィールドマーケティング等も用いており、より日本市場に適した予測となっています。

【日程等】
■開催日時:2014年7月24日(木)18:30~20:30[開場18:10]
■受講料:無料 (但し、1企業[1部署/1ブランド]につき2名様まで)
※初開催につき無料で実施致します。
※受講者様には当日、画像入りの資料を配布致します。

【資料イメージ】



※受講者様には当日、資料を配布致します。資料はお持ち帰り頂けます。
※上記サンプルは2014AW版です。本セミナーでの配布物とはページ枚数など、構成が異なる可能性があります。


【セミナー会場】
■場所:T’s渋谷フラッグ/Room7M(東急本店前、H&M渋谷店の上)
■住所:東京都渋谷区宇田川町33-6(7階)
地図を表示)※外部サイトが開きます

【お申込み方法】
■下記フォームよりお申込みください。※受付は終了致しました
※定員になり次第締め切らせて頂きます。
https://v.rentalserver.jp/preal.com/seminar_entry.html



【講師紹介:栗山志明(株式会社プレール代表取締役)】
ファッション業界を中心とした様々な業態のクライアントに、質の高い情報と独自のマーケティング手法に基づくブランド開発、ディレクション、商品企画などの提案を行う。

1988年~1994年までバンタンデザイン研究所・商品企画講師、1999年~現在までIFIビジネススクール・マスターコース講座主任を担当。

現在は複数の大手百貨店やラグジュアリーブランドでも社外講師を務める。また、大洋交易社主催のコレクションセミナーでは約500席が満席となるなど、そのセミナー内容は業界内で高い評価を受ける。


2014/06/11

【マーケット分析】人口ピラミッドの正しい使い方


当社は15年以上に渡り四大コレクションを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。また消費者の価値観や市場環境の変化など、マーケット分析も実施しています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で鮮度の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は当社ホームページよりお問い合わせ下さい。


今回はマーケット分析です。市場の分析を行うにあたり、人口ピラミッドを見て現状把握や将来予測をすることは欠かせませんが、例えば出店計画や売場戦略を策定する場合はどのように人口ピラミッドを見れば良いのでしょうか。

今回は人口ピラミッドの正しい使い方をご紹介します。


人口ピラミッドとは

人口ピラミッドというと、どのようなものを想像するだろうか。最も頻繁に目にするのは下図のような形のものだろう。これは日本の人口ピラミッドで、60代中盤と30代後半に人口の多いグループが存在する。

この形はツインピークス型と呼ばれ、60代中盤が戦後の第一次ベビーブームで誕生した「団塊の世代」であり、30代後半が第二次ベビーブームで誕生した「団塊ジュニア世代」である。なお、本稿で紹介している人口ピラミッドは平成22年の国勢調査に基いて作成されたものであるため、現在は全体的に4歳分上に移動していることになる。

出典:平成22年国勢調査人口等基本集計(総務省統計局)

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「日本」と「東京」の違い

日本全国の人口ピラミッドに対して下図の人口ピラミッドを見ると、形が大きく異っていることが分かる。これは同じ平成22年の東京都の人口ピラミッドである。日本全国との比較における最も大きな違いは、人口が一番多いのが「団塊ジュニア世代」を中心とした40歳前後である点で、人口が多いはずの「団塊の世代」は、実は東京都では少ないことが分かる。

これは東京都の場合、働き盛りのファミリー層が多いことを表している。

出典:平成22年国勢調査人口等基本集計(総務省統計局)

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都道府県によって人口ピラミッドは大きく異る

次の図は秋田県だが、こちらは東京都とは対極的なピラミッドと言えるだろう。特徴的なのは20歳前後で急激に人口の減少が発生していることで、多くの若者が東京などの都会に移り住んでいるためだと考えられる。さらに30~40代もあまり多くなく、人口が多いのは団塊の世代~70代以上のグループとなっている。

出典:平成22年国勢調査人口等基本集計(総務省統計局)

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最後に下図だが、これは滋賀県である。子供の数が多く、20代での人口の流出も少ない。さらに30~40代も多く、非常に安定した形となっている。

出典:平成22年国勢調査人口等基本集計(総務省統計局)

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人口ピラミッドは細分化して見る

このように、単純に人口ピラミッドと言っても、都道府県別に細分化すれば全国平均とは大きく異なった形をしていることが分かる。

また人口は消費者の価値観のように短期間で大きく変動するものではないため、精度の高い将来予測が可能な要素ともいえる。

特にショッピングセンター等を売場として全国展開をするようなブランドであれば、出店計画においてこの都道府県別人口分析は欠かせない作業となるだろう。




以上、マーケット分析「人口ピラミッドの正しい使い方」でした。

次回はアクセサリーのトレンド分析で、秋冬の注目バッグをご紹介したいと思います。

どうぞお楽しみに。

2014/06/02

【カラートレンド分析/2014AW】今年の秋冬シーズンにおける注目カラー・流行色


当社は15年以上に渡り四大コレクションを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。また消費者の価値観や市場環境の変化など、マーケット分析も実施しています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で鮮度の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は当社ホームページよりお問い合わせ下さい。


今回はカラートレンド分析です。パステルカラー、ジュエルカラー、グリーンなど2014年秋冬シーズンに押さえておきたい注目カラーをご紹介します。


最注目は「パステルカラー」

コレクションから考えられる今シーズンの注目カラーは色々とあるが、まず第一にピックアップしたいのはパステルカラーとなる。

パステルと一言で言っても、よく見ると2つのグループに分類されると考えられる。1つは春夏シーズンを思わせるような淡いパステルカラーで、代表ブランドは「Miu Miu」である。ピンクやサックス、クリームなどのカラーが中心となり、応用編としてはカオスなイメージのダークカラーとのコントラストな色使いもある。

Miu Miu/出典:Trendstop

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そしてもう1つは、スウィンギング・ロンドンを思わせる「Gucci」のコレクションで提案されたスモーキーパステルカラー。特にシャギーやビーバーなどの冬のコート素材と相性が良さそうなので、昨年に続き今年もコートではこのスモーキーパステルが注目されるのではないだろうか。

Gucci/出典:Trendstop

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その他の注目カラー

次に注目したいのはジュエルカラー。秋冬では毎シーズンのように登場するこのカラーであるが、ディープトーンを中心とした深みのあるカラーは見逃すことができない。

続いて、単色ではやはりグリーンが有力となると思われる。春夏シーズンのボタニカルに続いて、秋冬シーズンは森からインスピレーションを受けたようなテーマでコレクションを行ったブランドも多く、フォレストグリーンは増加すると予想される。

Alberta Ferretti/出典:Trendstop

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今後の期待カラー「赤紫」

今後の期待色として提案したいのが赤紫である。昨年は赤、ワイン、赤茶などのカラーが多かったが、赤から赤紫系のカラーは少なかったこともあり、今シーズンはこの赤紫系のカラーが新鮮に見える。ぜひ注目していただきたい。

Antonio Marras/出典:Trendstop

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以上、2014AWのトレンドカラー・流行色分析でした。

次回はスタイルのトレンド分析をご紹介したいと思います。

どうぞお楽しみに。

2014/05/26

【アイテム分析】春の好調アイテム「ジージャン」、ヒットの背景と今後の展望


当社は15年以上に渡り四大コレクションを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。また消費者の価値観や市場環境の変化など、マーケット分析も実施しています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で鮮度の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は当社ホームページよりお問い合わせ下さい。


今回はアイテム分析です。今春のヒットアイテムの一つとなったジージャンについて、ヒットの背景と秋~来年の春夏に向けての展望をお届けします。


「ジージャン」ヒットの背景

今春のヒットアイテムの一つにジージャンがある。デニム素材が復活傾向にあり、インディゴやブリーチされたような薄いブルーのデニムなど、さまざまなデニム商品が市場で展開されている。

今年ジージャンが注目された背景としては、コレクションでクロップドトップスが注目されたことが関係していると考えられる。実際、市場では丈の短いジージャンが数多く見受けられた。

丈の短いジージャンの場合、スキニーパンツとの相性も良いし、逆にフレアーのミディスカートとの相性も抜群であることもヒットの一因となったのだろう。


秋~来年春夏に向けての展望

現在は5月も下旬となりピークは過ぎてしまったが、このアイテムに関しては秋も引き続き注目アイテムとしてマークしておきたい。また、秋にはデニム以外にもスエード素材やコーデュロイ、カット&ソーデニム、さらにはコレクションでフィリップリムが提案していたようなシアリングやボアにも注目したい。

3.1 Phillip Lim/出典:Trendstop

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さらに、来年の春夏まで考えるならば、今年も一部出てきているがまだあまり注目されていないホワイトデニムのジージャンが面白いと思われる。こちらも引き続きマークしておきたい。




以上、アイテム分析「ジージャン」でした。

次回の更新もどうぞお楽しみに。