※こちらの記事は2012年6月に投稿したものです。
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2013SSのマーケットとトレンドの関係を読むことは非常に難しい。海外における2013SSのジェネラルトレンドや2012AWまでのコレクショントレンドはエレガントでフェミニンな傾向が強まっている。同様に、2012SSの国内市場でもミッドセンチュリーからインスパイアされたシャーベットカラー(※1)やレース使い(※2)など、広い範囲でフェミニン化の台頭が見受けられた。
(※1)春はアクセントカラーとしてシャーベットパステルの爽やかなカラーパレットが主流となった。
(※2)2012SSでは、クラシカルなムードやロマンティックなムードを表現する素材として、様々なレースが出現した。
とはいえ、国内マーケット全体を見渡せば、2007年以降の市場はエレガンス化からカジュアル化に大きく変化を続けており、リーマンショックや昨年の震災の影響による消費の低迷を受けてプライスMDの意識が強まり、より一層カジュアル化が進んでいる状況である。
その結果、今春のトレンドではフェミニン化の台頭はあったものの、一方でデニムやダンガリー素材、スタジアムジャンパーのようなカジュアルアイテムがヒットするなど、必ずしも市場全体がフェミニン化しているとも言えない状態となっている。
スタジャン+チュール素材のスカートのような、カジュアルとフェミニンをミックスした甘辛コーディネートが最も受け入れられているのも、「市場全体のカジュアル化」と「海外トレンドのフェミニン化」両者の影響を受けた結果だと推察される。
このような流れを考えると、2013SSの国内マーケットではフェミニンやカジュアルなどの異なったテイストをミックスしたスタイルが中心になると予想され、そこに新たにトレンドとして登場し始めたテイストをどのように組み合わせるかが非常に重要となる。
なお、新たなテイストとして特に注目したいキーワードは「スポーツ」「フューチャー」(※3)「アート」(※4)の3つである。ビンテージやミリタリーに変わる、新しいテキストミックスのニューカジュアルに注目したい。
(※3)「スポーツ&フューチャー」イメージ
(※4)「アート」イメージ
以上、2013年春夏のマーケット&トレンド展望でした。なお、当社クライアント様へはこれらをより具体的に、スタイリングやカラー、素材、アイテム、ディティール等にまで落とし込んだ形で、2013SSの主要トレンドとしてご提供しております。レポートやセミナー形式でのご提供が可能ですので、もしこのような情報に興味が御座いましたら、当ブログ右下のお問い合せフォームや、当社ホームページに掲載されている連絡先よりお問い合せ頂ければと思います。
また、追って当ブログ内でもこれらの情報を部分的に抜粋してご紹介して参りますので、今後もご愛読いただければ幸いです。
※こちらの記事は2012年6月に投稿したものです。
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