About "Style-Lab"

"Style-Lab"は Kuriyama R&D Office(旧、株式会社プレール)が運営するファッショントレンド情報ブログです。最新コレクション情報やマーケット動向、注目ブランド、流行色など、ファッションビジネスに携わる方々に有益な情報をお届けします。

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2014/05/26

【アイテム分析】春の好調アイテム「ジージャン」、ヒットの背景と今後の展望


当社は15年以上に渡り四大コレクションを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。また消費者の価値観や市場環境の変化など、マーケット分析も実施しています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で鮮度の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は当社ホームページよりお問い合わせ下さい。


今回はアイテム分析です。今春のヒットアイテムの一つとなったジージャンについて、ヒットの背景と秋~来年の春夏に向けての展望をお届けします。


「ジージャン」ヒットの背景

今春のヒットアイテムの一つにジージャンがある。デニム素材が復活傾向にあり、インディゴやブリーチされたような薄いブルーのデニムなど、さまざまなデニム商品が市場で展開されている。

今年ジージャンが注目された背景としては、コレクションでクロップドトップスが注目されたことが関係していると考えられる。実際、市場では丈の短いジージャンが数多く見受けられた。

丈の短いジージャンの場合、スキニーパンツとの相性も良いし、逆にフレアーのミディスカートとの相性も抜群であることもヒットの一因となったのだろう。


秋~来年春夏に向けての展望

現在は5月も下旬となりピークは過ぎてしまったが、このアイテムに関しては秋も引き続き注目アイテムとしてマークしておきたい。また、秋にはデニム以外にもスエード素材やコーデュロイ、カット&ソーデニム、さらにはコレクションでフィリップリムが提案していたようなシアリングやボアにも注目したい。

3.1 Phillip Lim/出典:Trendstop

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さらに、来年の春夏まで考えるならば、今年も一部出てきているがまだあまり注目されていないホワイトデニムのジージャンが面白いと思われる。こちらも引き続きマークしておきたい。




以上、アイテム分析「ジージャン」でした。

次回の更新もどうぞお楽しみに。

2014/05/19

【トレンド分析/2014AW】今年の秋冬、アメカジはヒットするか?


当社は15年以上に渡り四大コレクションを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。また消費者の価値観や市場環境の変化など、マーケット分析も実施しています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で鮮度の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は当社ホームページよりお問い合わせ下さい。


前回の投稿、「DEWKSと祖父母」より再開しました当ブログ、今後は従来のトレンド分析に加え、マーケット分析やアイテムのヒット予測なども行い、より幅広い情報をお届けできるようにしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

さて、今回はトレンド分析で、コレクションではあまり目立たなかったものの、注目をしておきたい「アメカジミックス」について取り扱いたいと思います。


プレフォールコレクションの動向

2014年秋冬のプレフォールコレクションでシャネルが発表した、インディアンやウエスタンからインスピレーションを得たスタイルは、スタイリングの完成度が非常に高く、カジュアルな中にもシャネルらしいラグジュアリーな要素が組み込まれており注目を集めた。

CHANEL/出典:Trendstop

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CHANEL/出典:Trendstop

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だが、シャネル以外ではプレフォールで同じようなアメリカメンフォークなどをテーマとしたブランドは見当たらず、この時点ではアメカジは有力トレンドとは言えない状況である。


2014AWコレクションの動向

その中で、今年の2月にニューヨークコレクションが始まると、まずポロ・ラルフローレンがインディアンモチーフやスエードフリンジをアクセントとしたランウェイを行い、続いてトミー・ヒルフィガーが雪山を背景にミリタリーミックスのプレッピーなアメリカンガールズスタイルを打ち出した。

TOMMY HILFIGER/出典:Trendstop

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ここでやや兆しが見えたかと思いきや、この後ロンドンやミラノ、パリではこのようなアメカジスタイルがほとんど見受けられなかったため、結局、コレクションだけを見ればアメカジは2014秋冬の有力トレンドには挙がりにくいと思われる。


過去の日本市場の傾向

確かに、コレクションだけを見ればアメカジは有力トレンドとは言えない。

ただし、過去にも何度か同じようなことがあったが、日本市場ではコレクションでの話題性が低くても、アメカジやプレッピー、マリンなどは意外とヒットすることが多い。コレクションとは関係なく、単純に日本人好みのトレンドと言えるのだろう。

コレクションでの印象が薄いため軽視されがちかもしれないが、過去の傾向からすればヒットの可能性は存在する。果たして今年の秋冬、アメカジは来るのか。引き続き市場の動きに注目したい。



以上、トレンド分析「今年の秋冬、アメカジはヒットするか?」でした。
次回はアイテム分析で、「ジージャン」について取り扱いたいと思います。

どうぞお楽しみに。

2014/05/13

【マーケット分析】DEWKSと祖父母


当社は15年以上に渡り四大コレクションを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。また消費者の価値観や市場環境の変化など、マーケット分析も実施しています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で鮮度の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は当社ホームページよりお問い合わせ下さい。


しばらく更新が途絶えてしまい申し訳ありませんでした。これまでトレンド情報が中心となっていた当ブログですが、今回よりマーケット分析やアイテムのヒット予測などを加え、より幅広い情報をお届けできるようにしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

今回はマーケット分析で、「DEWKSと祖父母」というテーマを取り扱いたいと思います。


3世代消費の拡大

三菱総合研究所によれば、DINKS(共働きで子供を持たない夫婦)の場合、親と同居、隣居または、30分以内の場所に住んでいる比率が約30%であるのに対し、DEWKS(共働きで子供のいる夫婦)の場合には、この数値が約50%まで上昇する。


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この主な要因は子供の存在だと考えられ、育児を祖父母に助けてもらうことができるため、DEWKSの方が親と同居や隣居、近居での生活を選択していると推察される。

近年、3世代消費という言葉をよく聞くようになった。祖父母と近くに住んでいれば、週末などに3世代で買い物や食事に行く機会も少なくはないだろう。消費が上向き、年金受給が始まった「団塊の世代」を中心とした3世代消費への期待は大きく、さまざまな企業がブランディングや売場開発を行っている。


3世代消費に適したエリアとは

さて、ここで考えてみたいのは、3世代消費に適したエリアである。都心部が良いのか、都心から離れた場所が良いのか。先に答えを挙げれば、それはその中間ではないかと考えられる。

都心部だとDINKSには暮らしやすいかもしれないが、祖父母の生活や子供の教育環境といった点では、やや向いていないように思われる。かといって、都心から離れ過ぎたエリアは共働きをする父母の職場までの通勤の負担が大きくなり敬遠される可能性が高い。

このように考えると、職場がある都心エリアからあまり離れず、かつ3世代が生活しやすい、都心近郊~郊外エリアということになり、これらのエリアに存在するSCマーケットなどでは、今後、年金を受給する「団塊の世代」、共働きの「団塊ジュニア世代」、そしてその子供(小学生前後)にあたる「団塊グランチャ世代」の3世代消費に向けたMDの再構築が有効となるのではないだろうか。




以上、マーケット分析「DEWKSと祖父母」でした。
次回はトレンド分析で、アメカジミックスについて取り扱いたいと思います。

どうぞお楽しみに。