前回の投稿、「DEWKSと祖父母」より再開しました当ブログ、今後は従来のトレンド分析に加え、マーケット分析やアイテムのヒット予測なども行い、より幅広い情報をお届けできるようにしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
さて、今回はトレンド分析で、コレクションではあまり目立たなかったものの、注目をしておきたい「アメカジミックス」について取り扱いたいと思います。
2014年秋冬のプレフォールコレクションでシャネルが発表した、インディアンやウエスタンからインスピレーションを得たスタイルは、スタイリングの完成度が非常に高く、カジュアルな中にもシャネルらしいラグジュアリーな要素が組み込まれており注目を集めた。
CHANEL/出典:Trendstop
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CHANEL/出典:Trendstop
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だが、シャネル以外ではプレフォールで同じようなアメリカメンフォークなどをテーマとしたブランドは見当たらず、この時点ではアメカジは有力トレンドとは言えない状況である。
その中で、今年の2月にニューヨークコレクションが始まると、まずポロ・ラルフローレンがインディアンモチーフやスエードフリンジをアクセントとしたランウェイを行い、続いてトミー・ヒルフィガーが雪山を背景にミリタリーミックスのプレッピーなアメリカンガールズスタイルを打ち出した。
TOMMY HILFIGER/出典:Trendstop
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ここでやや兆しが見えたかと思いきや、この後ロンドンやミラノ、パリではこのようなアメカジスタイルがほとんど見受けられなかったため、結局、コレクションだけを見ればアメカジは2014秋冬の有力トレンドには挙がりにくいと思われる。
確かに、コレクションだけを見ればアメカジは有力トレンドとは言えない。
ただし、過去にも何度か同じようなことがあったが、日本市場ではコレクションでの話題性が低くても、アメカジやプレッピー、マリンなどは意外とヒットすることが多い。コレクションとは関係なく、単純に日本人好みのトレンドと言えるのだろう。
コレクションでの印象が薄いため軽視されがちかもしれないが、過去の傾向からすればヒットの可能性は存在する。果たして今年の秋冬、アメカジは来るのか。引き続き市場の動きに注目したい。
以上、トレンド分析「今年の秋冬、アメカジはヒットするか?」でした。
次回はアイテム分析で、「ジージャン」について取り扱いたいと思います。
どうぞお楽しみに。
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