引き続き4大コレクションの分析結果をもとにした、2018AWのレディーストレンド情報をご紹介します。今回のテーマは2018AWシーズンの注目素材です。
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グラマラスなムードやリラックス感のあるエレガントスタイルの演出、クラシカルな素材や柄をモダンにアレンジする手法など、ツヤや光沢のある素材感が目立った。程良いカジュアル感やスポーティさも兼ね備え、薄手~中肉厚が主流だった。
▼レザー
しなやかなソフトレザーから肉厚でタフ&ハードな印象のブラックレザーまで多彩なバリエーションが見られたが、パテントレザーはやや減少傾向となった。ラッカー塗装やコーティングでツヤや光沢を強調する手法が見られた他、多彩なカラーのエキゾチックレザーも目立った。
出典:Trendstop
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▼テクノタッチ
シーズンレスに継続中。18春夏に引き続き、コーティングやラミネートの手法が目立ち、柄生地をベースにツヤや光沢を付加したレインコート風の素材感が広がった。その他、メタリックな光沢を持つラテックスも一部に見られた。
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18春夏には減少傾向だった凹凸素材が再浮上。目新しさはないものの、オーセンティック&クラシカルな素材をカジュアルとエレガンスが程良く融合したムードにアレンジする手法やスタイリングが目立った。
▼キルティング
ここ数年秋冬シーズンには欠かせない素材となっている。今シーズンは薄手の軽量な素材感が目立った。サテンなどの光沢素材、アウトドア調のフランネル、ピーチスキンなどの微起毛素材との組み合せが見られた。ステッチはスタンダードな大小のダイヤ柄が主流。
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▼ファンシーツイード
シーズンレスに継続中。折衷スタイルに用いるクラシカルな素材感として重要。ビビッドなアクセントカラーを取り入れたマルチカラー配色やルーレックス糸の交織、ランダムな太さの糸使い、ブラック配色&ネップ糸の交織など。
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ふんわりとしたボリューム感と包み込むようなぬくもり感を備えた起毛素材のバリエーションが今シーズンも多彩に見られた。ラグジュアリー感やクラシカルなムードを取り入れつつ、デイリーウェアとしての軽快さを重視した提案が主流となった。
▼ファー
今シーズンも多彩なバリエーションで登場。精巧なフェイクファーも増えており、リアルとフェイクの境界が曖昧になってきている。短い刈り毛のモコモコとした質感、長めでボリューム感のあるもの、巻き毛など、毛足にも様々なタイプが見られた他、カラーブロックや斑(まだら)、グラデーションなどの柄表現や、ビビッド~ベーシックまで幅広い色展開が見られた。
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▼ベルベット&ベロア
ここ数年秋冬シーズンには欠かせない素材といえる。今シーズンはクラシカルな重厚感よりも微起毛感と光沢を取り入れ、リラックス感のあるエレガンスを表現したスタイルが目立った。プリントやクラッシュ加工も見られた。
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以上、2018AWのレディース注目素材でした。
次回も同じく4大コレクションより、2018AWレディースの柄トレンド情報をご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに。