今回はマーケットトレンド分析で、20代のファッショントレンド離れについてご紹介します。
図は、博報堂によるファッショントレンド動向への関心についての調査における20代の傾向であり、「ファッションの動向に敏感なほうだ」という回答が2008年以降、顕著に下落していることが分かる。
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若者のトレンド離れは、20代前半をメインターゲットとしたヤング、ヤングキャリア系ブランドで、特にトレンド性の高いブランドへの影響が高く、苦戦に繋がるといった状況が発生していると思われる。
直近では20代だけでなく全体の傾向としても「トレンドを追従せず普通を極める」という趣旨の「ノームコア」が注目されるなど、トレンドに対する考え方の潮流が変わってきているように見受けられる。
また、経済状況もこの流れに影響を与えると思われる。政府による景気対策が続けられているが、まだ消費者にはその効果が実感できていない。
この先、経済状況がさらに改善されなければ、消費者マインドの中で脱トレンド、脱ファッションの勢いが加速することになり兼ねない。
以上、マーケットトレンド分析「20代のファッショントレンド離れ」でした。
次回の更新もどうぞお楽しみに。
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