今回はマーケットトレンド分析で、女性のライフコース変化についてご紹介します。
図は女性の年齢別ライフコース変化である。従来の女性のライフコースというと、10代後半~20代前半まで学生、卒業後は社会人となり、その後、結婚、出産、育児を経て、子供が成人し独立して夫婦二人の生活に戻るというイメージがあるが、実際にライフコースの年代別比率を見ると、現在は必ずしもそのようなライフコースが一般的とは言い難くなっている。
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独身OL女性は25歳を頂点に減少するが、40歳でも約20%程度と決して少なくない。
専業主婦は、出産、子育て期の30代で50%近くまで達し、その後40%前後が続くが、50代後半から急激に増加する。
ワーキングマザー(図では働くママ)と言われるDEWKSは専業主婦の逆で、30代は比較的少ないが、(平均的に)子供が学生となる40代から増加し、50代後半からは急激に減少する。
このように、一言で女性と言ってもその生き方は多岐化している。この図は2013年時点のものであるが、10年後にはまた異なった形になっていると考えられる。
ライフコースをの変化を読み解くことは、顧客のライフシーン変化を知ることであり、商品の企画や販売時の1つの基準となる。年齢や働き方、未婚・既婚などによるセグメントを意識し、生活者のマインドを読み取っていくことが今後ますます重要になってくるだろう。
以上、マーケットトレンド分析「多岐化する女性のライフコース」でした。
次回の2015SSアイテムトレンドで、ニットについてご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに。
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