当社は約20年に渡り四大コレクションを始めとした各種ファッショントレンドを分析しており、カラー・素材・柄・アイテムなど、20以上のカテゴリ毎に今後のマストトレンドを予測し、クライアント様へ情報提供を行っています。また消費者の価値観や市場環境の変化など、マーケット分析も実施しています。当ブログでは、クライアント様への情報提供後、その内容から一部分を抜粋した形で読者の皆様にお伝えします。 なお、より詳細で鮮度の高い情報や、その他ブランド開発・ディレクション作成・商品企画についてのご相談は
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引き続きプレフォールコレクションの分析結果をもとにした、2019AWのレディーストレンド情報をご紹介します。今回のテーマは2019AWシーズンの注目アウター(コート・ジャケット)です。
(その他の2019AWトレンド情報は
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コート総括
膝丈からミディ丈のトラペーズシルエットやAラインが主流。凹凸感のあるツイードや穏やかな起毛感のあるフラットウールが目立った他、サテンやレザーなど艶やかな素材も多かった。
注目アウター1:テーラードカラー
ピーコート風の広い襟幅やダブルブレストが目立った。フラットウールを主流に、ドライタッチのウール生地や意匠性のあるツイードなども見られた。ブランケット調のパネルストライプ柄、ビッグポケットやスリットスリーブなどのディテール変化、細身のシルエット、カラーアレンジの効いたピーコート風など。
出典:Trendstop
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注目アウター2:トレンチ
ベーシックデザインをベースに、ボリューム感や装飾性を加える手法が目立った。中肉厚の高密度コットンや、薄手のウール生地が主流。ベルトでギャザーをたっぷり寄せたボリュームシルエット、さりげないオーバーサイズ、トラッドなチェック柄、プリーツ加工、ラッフル装飾など。
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注目アウター3:ファー
近年エコファーへ切り替えたブランドも多く、見た目だけではリアルファーかエコファーかの区別は難しくなっている。テーラードカラーのミディ丈が主流。ボリューム感のある毛足の長いファーを用いて、ラグジュアリーなムードを演出したり、色柄でアレンジを効かせたりといった手法が目立った。
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ジャケット総括
ユーティリティテイストは継続しているが、MA-1やボマージャケットなど、ジップアップのブルゾン系は少数派。ヒップ丈のボタン開きジャケットのバリエーションが主流となった。
注目ジャケット1:テーラード
シーズンレスに根強く継続中。シングル、ダブルの優劣は見られず。ややウエストを絞ったすっきりとしたシルエットと、ボクシーシルエットが二大勢力。ツイードやフラットウールなど中肉厚なウールが主流だが、薄手の素材やグラマラスなメタリック素材も一部に見られた。
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注目ジャケット2:レザー
レザージャケットではライダース以外の型のほうが優勢。コンパクトなシルエットのショート丈を主流に、ブラックやブラウンなどベーシックカラーの表革が目立った。その他、カラーブロック、パテントレザーを用いたジージャン型、キルティングレザーのユーティリティデザインなど。
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注目ジャケット3:パフィ
スポーティなムードとアレンジの効いたデザインのいずれも見られた。ショート丈、ラップデザイン、柄生地、フォークロア装飾など。
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以上、2019AWのレディース注目アウターでした。
次回も同じくプレフォールコレクションより、2019AWレディースのワンピース・ニットトレンド情報をご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに。